ブログ

インプラント治療と喫煙


 

インプラント治療は、昨今、どこでも受けれるようになりましたが、さまざまな情報が飛び交うとは言え、どのような治療があるのか患者さんはなかなか完璧に知ることができません。
当然、術者側の手技の熟度も必要ですし、訓練も必要です。
そして患者さん側の全身状態や日常生活にも結果が左右されるのは確かです。

 

今回の患者さんは、約4年前に虫歯治療を希望され来院しました。

 

谷口_亮

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

根っこだけになった歯も多く存在しましたし、虫歯もありましたが、とにかくお口の環境を整えようと根っこの抜歯とお掃除を行いました。
でも、夜のお仕事ということもあり途中で治療が中断したままになってしまいました。

 

谷口_亮2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4年経過、今年になって来院したときのレントゲンです。
年齢的にお若いこともあり、思ったよりも状態の悪化はありませんでしたが「今度こそは治療を続ける!!」と治療再開することになりました。
虫歯は虫歯治療を、右下はインプラント治療。
ただし、ここで問題となったのは喫煙でした。

 

喫煙は患者さんの都合ですので、指導はしますが実際は制止することが難しいです。
十分説明したうえで、今回はフラップレス(歯ぐきの切開を行わない手法)でOPEを行うことにしました。
なぜなら、喫煙される方は、術後の傷の治りが悪く、治癒しない場合があるからで、どうしても禁煙が不可能であれば最小限の傷で臨もうと言うことです。

 

谷口_亮3

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて術後。
約5㎜程度の円形の歯肉切開のあとインプラント埋入、その歯肉をもとの場所にも戻すところまで約20分。
傷を開けている時間も最小限で終了すると、術後の経過も良好でした。

 

この技法は、決して最良の決断ではありませんが、さまざまなことを考慮したとき、選択されるべき技法でもあります。
とうぜん、それなりの熟練が必要ですし、結果として良好であることが必要となりますで、十分な治療計画をされなければなりません。
ただし、ほとんど歯ぐきを開きませんので術後の腫れや痛みが最小限に済むという利点もあります。
インプラント体の角度、深度、サイズともに診断通り行うことができました。
あとは十分に経過を追って行きたいと思います!!

 

 

バックナンバー

ページ先頭へ戻る