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予防歯科という考え


 

「予防歯科」という言葉を聞いたことがありますか?

 

「虫歯と歯周病は予防できる」
う~ん、他の全身の病気も「予防」するために、食事・運動・喫煙・禁酒…分かっちゃいるけど。
ですね(笑)

 

悪くなるリスクを知って、煙草を吸ったり、不摂生したり。。。
運動だって続かない。分かります~!

 

私たちは、それでも歯科関係者として「歯」の大切さ「歯ぐき」を守るすべを教えていかなければなりません。
現在、日本の高齢者の皆さんのお口の中の状態は先進国の中でもとても悪い状態にあります。
歯の本数、治療してある歯の数、歯周病の罹患率、どれをとっても先進国の中で低い基準です。

 

寝たきりの方が多いと言われる日本事情を考えてみても、歯科治療のしわ寄せなんだと思います。
お元気なうちに、どれだけ歯医者さんに行ったでしょう?
虫歯や歯周病になる前に、どれだけ予防して歯を失わないように気を付けてきたでしょう?
もし、何かの治療が必要になった時に、歯科の先生に充分な説明を受け、最大限に選べる範囲の材料で、最高の治療を受けたでしょうか?
歯を削るテクニック、咬み合わせの診断、毎回のチェックポイント、歯を抜くテクニック、入れ歯を作る上手さ、、、
歯科衛生士さんのお掃除するクオリティーや知識量。歯科技工士さんの上手さ。
どなたも国家資格を持ったプロフェッショナルなんです。
私たち歯科医師は、どの年代でも、どの地域にいても日本のトップレベルに引けを取らないクオリティーの治療を提供できているのでしょうか??

 

治療にこの程度はありません。我々は歯科医療の医者です。
患者さんの体を守り、患者さんの命を守る。
お元気なうちに、しっかりとした歯科治療を提供し、理解を深め、しっかりと咬む力を与える!!
それが差し歯であれインプラントであれ入れ歯であれ…です。
患者さんが望まない場合を除き、歯科医療側から提供するものは、どの分野であってもしっかりとしたものであるべきなんです。

 

さて、先日、阪大の天野教授の講演会を拝聴する機会がありました。
天野先生のお話は、5Dアドバンスコースの特別講演以来でしたが、何度聞いても面白い!!
スタッフにも聞かせてあげたい!とチャンスをうかがっていたところ、今回は鹿児島で2時間ではありましたが講演していただけると喜んで行きました♪

 

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お伝えしたいことは山ほどありますが、専門的なことなので、これは私たちの中でかみ砕いて来てくださった患者さん一人一人にお伝えしていくべきことだと思っています。
天野先生のご講演の中でインプラントの大家であるとある先生が論文の中で
「われわれ歯科医は患者さん自身の歯を残す努力を怠った。いかに難しい場所にいかにきれいにインプラントを入れるかばかりを考えてきた。それは大きな間違いだった」
と書いてあったとお話されていました。
なんとも心に響きました!

 

予防以上に素晴らしい歯科治療はありません!
今一度、ご自分のお口の中と体全体と、よく知り何が必要か、考えていきましょう♪

 

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