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医科歯科連携プレー


 

最近は、医科的全身疾患と歯科との関連が多く取りざたされています。
そのひとつは、糖尿病です。

 

糖尿病にかかると歯周病にかかる倍率が8倍ほどになる、と言われていますが、これはリスクの問題。
実際は糖尿病で治療を受けている患者さんのほぼ100%が歯周病にかかっているとも言われています。

 

いえ、実際には、歯周病にかかったことで、糖尿病・高血圧・消化器系や呼吸器系の疾患・心臓血管系の疾患・低胎児出産やリウマチなどの病気にも関わっていると報告されています。
歯周病菌は口の中に多く存在する毛細血管の中に侵入し全身に運ばれます。
そこで、プラーク形成をし、血管を詰まらせたりします。現に、心筋梗塞などで詰まった血管部位には歯周病菌が見つかることがあります。

 

 

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ですから糖尿病だけ一生懸命治療しても、なかなか結果が伴わないことが多くあります。
内科の先生は口の中は見ませんから。。。

 

当院では、糖尿病専門医の天保山内科と連携を取る形で、糖尿病歯周病治療に臨んでいます。
今回紹介いただいた患者さんは、当院に近い場所に住んでいることもあって来院されました。

 

中村_由美子 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

残念ながら、ほとんどの歯が口腔内で抜けています。
これでいくら糖尿病治療を行っても、良い結果は出ないと考えます。
では、全て抜いて総入れ歯ですか??-答えは、それが本当は正解だと思います。

 

しかし、患者さんの年齢、性別を考えると、総入れ歯に慣れていくリハビリも過酷でしょうし、いきなり全ての歯を失うことを受け入れる感情も大変なことでしょう。
いくら糖尿病を治したいと考えていても、なかなか決断しがたいことですよね。

 

そう、タイミングは患者さんを含んだ皆で決めていけばいいんだと思います。
昨日今日でこうなった訳ではありませんし、明日いきなり痛くなるわけでもありません。
とにかく、今の状態でも、きちんを清掃をすることを覚え通院し、口腔内を清潔に保つことから始めて、だんだんに安定してからその後の治療を決めてもいいんです。

 

高齢な患者さんは、歯医者に行けば痛い、抜かれる、怖いと口々に言われますが、本当はお体を治す場所ですので、何よりご自分の状態を把握し、どのような治療を行っていくべきなのか理解し、そして何よりご自分の体を大切にしてもらいたいと考えています。
これからも続く人生を明るく楽しいものにしてください!!

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