ブログ

圧排糸


 

当たり前のようで当たり前じゃない??

 

 

一般的に被せ物、差し歯…などと呼ばれるかもしれませんが。
虫歯で強度をなくした歯の型を取り全体を覆うような歯を入れる、そんな治療をしたことがあるかもしれません。

 

基本的に、歯には「咬む」という重大任務がありますから、体重ほどで咬みしめるための強度が必要です。
虫歯で失った歯を補うには、その強度を与える必要がある、ということになります。
その形、その素材、その削る量などは、先生が決めることになりますが、患者さんの希望を踏まえ最適なものを選んでいきます。

 

前にも話したように、そこで選ばれた素材のものが長持ちする秘訣のひとつに「歯ぐきとの調和」があります。
以前からの歯茎の状態、削ったあとの管理状態、他の歯との兼ね合い、、、など。
そして治療中にも歯ぐきの状態はどんどん変わって行きます。

 

そんな中で、歯の型どりをする事になりますが、当然、整った状態とはいえ、完璧な型どりをできなければ意味がありません。
当院では、保険診療、自費診療に関わらず型どりの際には「圧排糸」という特殊な糸を使用して歯の形がはっきり分かるように印象を採ります。
これがいい治療につながる!とどの患者さんも理解してくださり協力してくださいます。

 

残念なことに型どりが上手くいかないことで、再度製作し直しが必要になり技工士さんが困ったり来院数が増えて患者さんが困ったり。
クリニック側のエラーがどこかにしわ寄せが行かないようにしなければいけませんね!

 

17-06-12-16-27-13-886_deco

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この患者さんは前歯1本。

歯ぐきの周りに糸が巻いてあるのが確認できると思います。

 

17-06-12-16-26-33-706_deco

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この患者さんのように歯ぐきを整えるために歯ぐきの移動手術を行った場合は特に注意が必要。
歯との境目は、ずっと深いところにあり通常通りの型どりでは採りきれません。
上の写真が仕上がりの写真になります!

 

17-06-12-16-27-54-615_deco

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして複数本の印象。
患者さんも大変な治療にはなりますが、仕上がりを見てもらえると分かるように、境目がどの歯も分からないくらい綺麗に仕上がっていると思います。

 

長持ちは治療によって変わります。
「入った時は良かった」では残念。
「ひと手間」が「当たり前」になりますように。。。

 

バックナンバー

ページ先頭へ戻る