前歯の治療は、とても難しい治療になります。
キレイでよく咬めて機能的なことは当然ですが、そのゴールを迎えるに当たってとても繊細な作業が必要になって来ます。
まずは、かみ合わせ。
奥歯がきちんと咬んでいる、顎の誘導が安定している事が前提です。
そして、歯の状態。
神経があるのかないのか、土台や歯自体の色はどうかが他の歯との調和を左右します。
最後に歯ぐきの状態。
これは長いこと時間が経っても安定していることや、加齢とともに変化する歯ぐきとの調和に関わってきます。
さてこの患者さん。
35歳女性です。
最初、右上真ん中の歯は他院で作られた仮歯、その左右はメタルセラミックが入っていました。
奥歯の治療が終わり、前歯の治療を希望されたためその治療を始めることになりました。
まずは不揃いになった歯ぐきのマネジメント。
麻酔は使いますが、短くなった歯ぐきを揃えていくことを目的としています。
次に土台のマネジメント。
本来ならば土台の素材を揃えることが最もきれいな仕上がりになるのかもしれませんが、現在までの治療でどうしても手を加えられない事もあります。
この患者さんの場合、真ん中の土台の金属だけは外すことが出来なかったため、このメタル色をいかに隠せるかが問題となりました。
ここは、技工士さんの腕の見せ所!!!
今回もBeaux Arts @ SETAGAYA 関克哉さんに製作をお願いしました♪
どうでしょう??
これなら、どれが差し歯だか分からないですよね♡
本来、同じような前歯の治療を望まれる方は多くいらっしゃいます。
皆さんが同じようにスムーズな治療の流れになるとは限りません。
しかし、どのような状態なのか互いに把握し治療を進めることで、素晴らしい結果になると思います!!
どこでどのような治療をしてもらいたいのか。ご自分で決める時代になってきました!!!
せひ、ご相談ください♪