月別アーカイブ: 2019年9月

審美歯科治療の気持ち


 

先日、以前に来ていらした患者さんからのご紹介でいらした女性の方がいました。
市外に住所があり、何時間もかけて来てくださっていました。

 

お話をお聞きすると、前歯の痛みを突然感じ、東京にいらした間に応急処置。
鹿児島に帰ってきてから根の治療を何度もするが痛みが全く治まらない。
セカンドオピニオンを受けると、「隣の歯が原因」と抜歯をされたが変わらず痛い。

 

そこで、通っている美容師さんに悩みを話したところ当院のお話をされた、ということでした。

 

拝見すると、すでに前歯1本抜歯、となりの歯を削って仮歯が入っていました。
他の歯を精査すると、もともと先天的に歯が少なかったり、小さく生えてきたり、と。
たくさん問診するうちに、歯が少ないことがコンプレックスになっていることも分かり、歯を治療することに恐怖を感じているのも分かりました。

 

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患者さんによっては歯科治療が全く怖くない人もいらっしゃいますが、大半の方はどんな治療でも怖いと感じるのは当たり前ですよね。
期限のない痛みもストレスです。

 

遠くから通っていただきながら、根の治療をしっかり行い、痛みも取れ、歯肉も整いました。
ここまで来ると自然と恐怖心がなくなり、だんだん楽しみになってきた、と話してくださいました。

 

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最終的には、キレイなものを入れたい!とポーセレンの歯を選択。
金額的には保険診療と比較すると決して安くはありませんが、きっと患者さんの気持ちを察すると、それほど大事な歯であったんだろうと思いました。

 

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最後には、涙を流して喜んでくださいました♡
私たちもうれしい!!

 

大切なことは、決して高い治療を選択されたことではありません。
満足いく治療を受けれたという心の満足です。
そのためには、私たちクリニックのメンバー全てが高い技術を持ち、知識を蓄え、それを発揮すること。
納得いく結果を出すことに尽きます。
施工した人にしか分からない、これからも大切に守らせてください♪

三度目の正直!


 

歯の色は、人それぞれ、年齢や人種によっても様々です。

現在では、撮影した写真を分析することが出来るようになり、技術のある技工士さんであればある程度、どのような色で構成された歯であるか分かってもらえるようになってきました。

当院の歯を製作してくれるZahn dental Lab,の峯崎くんも色合わせがとても上手ですが、今回、とある患者さんの色を決めるのに3回もかかった、というお話です。

 

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患者さんは、60代女性。
右上の犬歯がだんだん移動してきた、とのきっかけで来院されました。
細かいことをお話しすると、この原因は臼歯にあります。
要は、犬歯誘導がうまく行われていないということなんですが、それは反対側に起こっている早期接触に原因があり、当然、その治療を行ってから、この主訴である犬歯も治療を行っていくことになりました。

 

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まずは、チェアサイドで仮歯へ変更。
この時は、形だけでなく、歯肉の状態を整え、顎の動きと調和できているか、削る量も十分であるか、などいろいろと検討を行います。

 

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そして色合わせ。
写真をどのタイミングで撮影するか、角度やカメラ設定など、確認を行いました。
また、この患者さんのように日本人の女性は上顎の前歯を取り巻く歯肉の厚みは1mmにも満たないことが多くあり、乱暴な扱いをしたり削り方が荒かったりすると、あっという間に退縮し無くなってしまいます。
丁寧に扱うことで、写真のように上から被ってくれるようになり、また歯が入ったあとも十分に安定した歯肉になってくれます。
(ココ、とても大事なので、はやく治療をしたいのはよく分かりますが、十分な時間をかけることで予後がとてもよくなりますよ)

 

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最初の色、、、あら?ちょっと暗い。

う~ん、今日はとりあえず写真撮影だけして、もう一度トライ。

 

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2回目、うん??
今度は透明感に欠ける。。。ごめんなさい、もう一度!
患者さんは「先生、私は何度でもいいんですよ、納得いくものをしてくださる方がいいです」と。
ありがたい♡

 

さぁ、三度目の正直!!
上手くいきました!!
患者さんも納得の綺麗さ♪

 

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治療は、1度で完璧なのはとても素晴らしいことでもありますが、どうしても上手くいかないことがあります。

でも、きっと患者さんが信頼してくだされば、上手くいくまで何度でもトライさせていただき、互いに納得いくものを提供できます。
当然、その間の費用はいっさいかかりません!

 

歯肉も隙間を埋めるように伸びてきています!

これから毎日使う歯ですから、いつまでも大切に使っていきたいですね♡

 

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衛生士さんのためのセミナー


 

7月14日を皮切りに、鹿児島の衛生士さんのためのスキルアップセミナーをスタートさせました。

 

 

今回、このセミナーは当院の主催で行い、講師の選出や依頼も含めて行いました。
当初、15名程度の参加予定を考えていましたが、最終的には30名の参加がありました。

 

 

第1日目・前半は、熊本で活躍され全国でも講演や勉強会を主催されている衛生士の「本田 貴子」さん。
インプラントメインテナンスについてのご講演を依頼しましたが、衛生士としての本質や誠意についてのお話もあり、スタートとして素晴らしいお話をいただきました。
また最後には、熊本の衛生士コミュニティーを成功させたその功績の秘訣をお聞きし、鹿児島へのアドバイスをいただきました。

 

 

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後半は、鹿児島出身で現在愛知県で診療をされている精神科医の「増田 さやか」先生。
歯科治療を受ける患者さんの心理や精神疾患によって投薬を受けている患者さんの留意点など、多肢にわたりお話をお聞きすることができました。
また増田先生は発達障害や減断薬サポートを行い、薬に頼らない多様なアプローチの講演を行っており、そのアドバイスすもいただくことが出来ました。

 

 

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第2日目の前半は、拡大鏡を使用した実習。
日本歯科商社の協力のもと、最近では学生さんで常識となってきた拡大鏡を使用した歯科治療を体験してもらいました。
普段はなかなか検討することのできない拡大鏡ですが、実際使用してみることで身近に感じてもらえたのではないかと思います。

 

 

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後半は、鹿児島で開業されている「茆原 かおり」先生。
先生は、日本でも有名な西川善昌先生のコースインストラクターを手掛け、多くの咬み合わせについての著書を手掛けていらっしゃいます。
今回は「衛生士に知って欲しい咬合」ということでお話いただきましたが、歯科衛生士と歯科医師と手を組んでいかなければいい治療はできないと強くお話していただきました。

 

 

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第3日目の前半は、鹿児島のラジオやTVで活躍している「福元 ゆみ」さん。
人に伝える言葉とは、ということで実践的に互いに話してみたり、動物になりきってみたり。
何よりも、うまくいかない時やコミュニケーションが取れない時は、相手を好きになってみることから初めてみてくださいという言葉には、みなさん様々な反応をしていました。

 

 

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後半は、今現在、彼の講演の人気は一番なのではないか、と言われるほどの「角祥太郎」先生が千葉から来てくださいました。
彼の書くブログやSNSの内容、TV出演の時の話は笑なしには聞くことが出来ません。
「腑に落ちて」のくだりから「医院と共に成長する」ことまで、同じ職場ではたらく異業種の人同士であれば誰しも納得でき共感できるような話にあっという間の時間となりました。

 

 

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最終日、4日目の前半は、歯科技工士として活躍中の「峯崎 稔久」lくん。
鹿児島で開業しながら様々な講演会で講演したり、活躍されていますが、人の好さで仕事にも丁寧さが表れる人柄も好かれています。
歯科技工士がクリニックに求めるものが理解できれば、衛生士としての業務にも目的ができ、間違いのない取引ができるようになります。
そしてコミュニケーションを互いにとることで、患者さんに優しい被せものが出来るという訳です。

 

 

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後半、最後の講演者はラストを飾るにふさわしい「田中 真喜」先生でした。
先生は最年少最短で歯周病専門医を取られたり、日本人初のレーザー指導医になられたりと世界中で活躍され、ウィキペディアにも掲載されている人物です。
可愛らしい外観からは想像もできないほど、治療に関しては素晴らしく、またパワフルな治療も行っています。
とにかくこんな技術を持ち、こんなに健康維持に貢献している職業の人はいない、と何度も言ってくださいましたね。
それほど、歯科衛生士とは大切な業種だということを知り、自信を持ってそのパワーをいつまでも発揮していただきたいものです!

 

 

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当院の衛生士さんたちも大活躍でした!!

 

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皆様のご活躍を心よりお祈り申し上げます!!
2か月間、おつかれさまでした♡

 

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