月別アーカイブ: 2020年8月

歯の位置や方向


 

もともと入っている差し歯が調子が悪い。
形が気になる。
歯茎が腫れる。

 

と、いった具合のことで相談されることがあります。

 

その多くは、ブラッシングや歯間の掃除器具の指導不足、もしくは選択ミスなのでそれを指導をすることで改善します。
でも、そもそもの形態が変えられないと希望に添えないこともあります。

 

今回の相談は、前歯の1本ずつの方向が気になることと、少し外れかかっていることで歯茎の調子が悪い、とのこと。
う~ん、外すしかない。

 

何か月もお掃除で通っている間に決断され、治療が始まりました。

 

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まずは、歯並びによって深い位置で咬んでいるため、笑った時の前歯の位置が低いこと。下の歯が見えないこと。
そこも踏まえ、歯の位置を高くし、加えて歯のないところにまるで歯があるような形態をつくることから始めました。

ちょっと外科の写真になるので、ここで載せるのは遠慮しておきますね(笑)

最終的な歯茎の状態。

 

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そして最終的なものの状態です。

 

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毎回書きますが、ここまでは治療。

大切なことは、ここからどれだけいい状態で長持ちするか、ということなんです。

まるで治療してないような自然な形で、いつまでも自分の体の一部として機能してくれる、そんな歯を目指しています!

仮歯の大切さ


 

歯の治療において、仮の歯を入れて経過をみる場合が多くあります。

 

当院での仮歯は、その形態や機能をはたしているのか確認するために使用する「プロビジョナル・レストレーション」として使用すます。

 

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左上1番目の歯を治療する場合

 

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通常通りに作ったレジンの仮歯にコンポジットレジンと言われる治療に使用するような材料で歯茎の境目を作っていきます。

 

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そのあと、形成にも使用するマイクロスコープ「顕微鏡」にて綺麗に仕上げていきます。

 

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仕上げをしている姿です。

 

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仮歯を装着したところです。

 

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最終的な補綴装着の際の状態です。
削ったり印象を取ったりすると歯茎の形は一時期的に影響を受け、少し形が変わります。
そのため、コンポジットで修復し、プラークの付着を最小限に抑え、安定するまで時間を置きます。
そうすると、このように全く出血もなく、きれいな状態になり、装着物を入れることが出来ます。

 

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患者さんにも協力いただいて、いい状態で終えることが出来ました!
長持ちしてくれると思います♪

 

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