月別アーカイブ: 2016年1月

チェアサイドで…


 

前回のブログで載せた患者さんの補綴物(かぶせ物)が素焼きの状態まで出来上がったので、お口の中で一度確認をするため製作をお願いしている技工士さんが鹿児島まで来てくれました!!!

 

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最終的な印象(型取り)は終わっていますから、あとはお口の中での適合状態機能状態の確認です。
当然、歯科医師も確認しますが、作製を任されている技工士さんのチェック、現在まで歯肉の状態を整え今後のメンテナンスを担当する衛生士のチェックを行います。

 

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技工士さんは前歯の長さや形態をお顔との調和や機能性で調整を行っていました。
直接、患者さんのチェアサイドで確認作業を行うことで、写真やメッセージでは伝えきれない細かい部分の確認ができます。
また、患者さんに会ってもらうことで、その容姿やお顔とのバランスも取ってもらえるんです!!!

衛生士スタッフは、今まで指導してきた中で患者さんの癖や希望を踏まえ、実際に入る補綴物と歯肉との隙間を確認し、それを的確に技工士さんへ報告しました。
そして次回行う作業の確認、今後の注意点などたくさんの打ち合わせを行って終了!!!

 

 

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最後には、普段診療で行っているカメラ撮影のポジションや取り方のコツなど教わりました♪

 

 

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今回は、夜ご飯もご一緒することができました!!
関さん(今回来ていただいた技工士さん)の提案でスタッフ全員で「歯」のデッサン(笑)
これが意外と難しい~~!ただ、この作業が実際の診療に大事なんです!
たくさんの診療へのヒントや普段は聞けない質問も飛び出してあっと言う間の時間でした♪

 

 

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さて、今回の診療もとてもシビアで精密さが求められます。
ひとつひとつのステップを正確に行うことで、長期にわたる安定性や機能性を保持する事が出来ます。
そんな補綴物を提供できるようスタッフ一同真剣です。

そんな中、患者さんがたくさん笑顔を見せてくれたことがとても嬉しい結果でした!!

治療経過


 

治療はまだ継続中ですが、治療の経過をご紹介。

 

平成26年10月、咬みにくい下の前歯の長さが気になると受診されました。
56歳の女性です。

 

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初診の写真では、確かに下の前歯が著しく咬耗していて短くなっていました。
また、上は左側、下は右側のそれぞれの奥歯がなくなっていて、咬みにくいのも納得いく状態。

 

 

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口元の写真でも「い~」っとすると下の歯しか確認できません。
そして咬み合わせの低下、唾液の質や量の低下、細菌叢の悪化で起こる口角炎も発症していました。

 

以前にもお話したことがありましたが、まずはお口の中で何が起こってるのかを専門的に判断する必要があります。
ただ歯の長さをもとに戻して咬みやすい入れ歯やかぶせ物を作っても、繰り返すだけなんです。
なぜ今の状態に至ったのか、歯の状態・歯周組織の状態・骨の状態・筋肉の状態・癖・生活習慣に至るまでひとつずつ紐解いていきます。

 

 

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そして、今回は顎位(上下の顎の位置)から再構築する必要があるだろうと判断し治療開始。
診断用Wax upをBeaux Arts(DT.Katsuya Seki, Setagaya-Tokyo)へ依頼。
欠損している部位の奥歯は患者さんの希望もあり入れ歯で補うこととなりました。

 

 

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診断用Wax upを参考に一度、合わない補綴物を外し正しい咬み合わせを模索する間、基本的な歯周治療を行いお口の中の状態を整えていきます。

 

 

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そして、安定した顎の位置を正確にラボへ伝えラボプロビジョナル(技工士さんの作る仮歯)を製作に入りました。

 

 

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最終のラボプロビジョナルの装着。

 

 

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見て頂きたいのは、歯肉の色。。。正しい咬み合わせと形態を与えるだけで、歯は本来の力を発揮してくれます。
そしてそれに伴って歯周組織も反応し血行が良くなり、筋肉の均衡もとれ、過緊張が改善していきます。

 

 

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口元です。以前の口元とは別人のようですか?

多かれ少なかれ、加齢とともに歯の状態は、周囲の筋肉や血流量、唾液の状態、骨も含め変化していきます。
生活習慣にも左右されますが、その変化が異常なものになれば、治療の対象となり、それまた長い年月をかけ悪化したものであれば取り戻すのは大変なことです。
ただし、もしそれが必要な状態であれば、ひとつひとつ確実に判断、治療して参ります。
なんでも知ることです!!!ぜひご相談ください!!!

 

 

患者さんもまだ治療途中ですので、経過を追ってご報告しますね~♪ Be smile…

新年早々…


 

みなさま、明けましておめでとうございます!!!
本年も地域の皆さまのお役にたてるよう頑張って参ります。
また、少しでも多くの笑顔に出会えることを願っております。

 

さて、本年が始まって早々に嬉しいニュースが飛び込んできました!!

 

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当院の技工を担当し、たくさんご指導していただいています関 克哉さん(Beaux Arts代表 世田谷区)が月刊「歯科技工」の「匠」のページにご自身の理念と症例を掲載され、その中で当院の製作した「技工物注文時のチェック項目表」および症例を載せてくださいました。

 

このチェック項目表は、東京と鹿児島と離れた地域でひとりの患者さんの治療に臨むということから、少しでもロスをなくしたい。患者さんの治療回数や期間を最小限にとどめたい。という双方の気持ちから生まれ、衛生士スタッフが毎回のやり取りを書きとめまとめたものです。

 

 

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当院のブログ(2015年12月17日号)で掲載した患者さんも関さんとの症例となりますが、この際もこれ以上のやり取りを重ねて結果、大変ご満足いただき長期にわたる保存への足がかりとなる物へ繋がっていくのではないかと思っております。

 

 

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一般の方は、なかなか読まれる本ではないかもしれませんが、私たちと技工士さんの想いをお伝えできれば幸いです♪

 

今年1年もどうぞよろしくお願い申し上げます。。。

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