以前から報告していた患者さんが治療を終えメンテナンスに入りました!
平成26年7月にご相談にいらして同年10月より治療が始まり、約1年半かかりました。
治療は長く捉えがちですが、実際、どこで咬んでいいのか分からない状態から、咬む場所を探し顎関節・周囲の筋肉・歯周組織に至るまでたくさん取り戻すためには、それくらいの時間が必要でした。
治療前・治療後の状態を見ると分かると思いますが、壊れてしまった歯の形態や咬む場所を与えてあげると、歯肉の色や形も整っています。
当然、歯周基本治療を行っていますが、手術による外科的な治療は行っていません。
患者さんの希望を踏まえ、今回、インプラント治療も行いませんでした。
インプラント治療は現在では大変安心でかつ有効的な治療でもありますが、義歯で治したいという患者さんの要望に応じての治療方針決定でした。
治療に際しては、患者さんを中心に歯科医師・衛生士・技工士の3方向からのアプローチが必須でしたし、またお口の中の状態と作製するために使用する模型などは完全に一致するなど、とても作業工程の多い治療にはなりますが、それを確実に進めることによって後戻りのない治療が出来ましたし、これが長持ちする秘訣なんです!
ここを怠ってしまうと、いざセットする時に少し合わない、最後になって調整する、など精密さに欠け、本来目指す完璧な治療ではなくなります。
緻密で繊細なお口の中をきちんと取り戻すための大事な時間や作業なんですね。
患者さんの最高の笑顔を見ることができ、患者さんにも、そして支えてくれるスタッフや技工士さんに感謝!!の1日でした♡