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歯周病の初期治療


 

近年、全身疾患との関りやウィルスなどの感染症との関りがとても深いといわれる歯周病ですが。
その初期治療はとても重要です。
知識と技術がないと、病状が長引いたり悪化したりする可能性があるんです。

 

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患者さんは、60代女性。
他院で2年間の歯周病治療を行っていましたが、徐々に症状は悪化。
最近では、朝起きると口の中が血でいっぱいになっていたり、喉に血痕がたまっていた様子。

 

すぐに全身疾患について問診を行いました。
貧血、白血球数、糖尿病、高血圧。。。
血液検査の依頼をさせて頂きました。

 

スケーリングは出血を伴う治療ですので、一度全身に敗血症を起こすと言われています。
ブラッシング指導を行い、最低限の侵襲でのスケーリング。

 

すると、たったの2回の来院で寝起きの出血が気にならないくらいになりました。。。と!

 

大切なのは、張り切った歯石除去や麻酔下での歯肉刺激ではありません。
患者さん毎に異なる病状に対する適切な対応です。

 

そして、歯科衛生士さんの適切な部位への優しいアプローチ♡
安心して任せられる技術を大切にしています!!

 

いくつになってもキレイでいます!


 

70代女性の患者さんです。

 

もともと、上顎の犬歯が先天的に欠損しています。
来院されたときには、奥歯の欠損もありましたが、左上の歯が抜け出てきていました。

 

右上の歯がないままになっているために、左上の歯が抜け出てくる、、、
不思議ですが、それが原因だと判断しましたので、当然、歯のないところには入れ歯をいれさせて頂きました!

 

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ご本人は、このあとどうなるのか?が不安だった様子です。

 

前歯の治療の提案をこちらからさせて頂きました。

 

抜け出ている歯も含めて連結することで、強固となり、犬歯の欠損によって起こっている咬み合わせの不安定さを改善すべく誘導を確立。

とうぜん、神経は抜きません(笑)

 

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治療の内容を話しても、不安はあったようです。
言葉で話しても、実際に見てみないと分からないですもんねっ!

 

でも、最後には笑顔で「やって良かった~」と(^^)
他の歯の色が気になってきたようで「ホワイトニングもやってみたい!」と。
いくつになっても女性は綺麗でいたいものですね♡

歯の位置や方向


 

もともと入っている差し歯が調子が悪い。
形が気になる。
歯茎が腫れる。

 

と、いった具合のことで相談されることがあります。

 

その多くは、ブラッシングや歯間の掃除器具の指導不足、もしくは選択ミスなのでそれを指導をすることで改善します。
でも、そもそもの形態が変えられないと希望に添えないこともあります。

 

今回の相談は、前歯の1本ずつの方向が気になることと、少し外れかかっていることで歯茎の調子が悪い、とのこと。
う~ん、外すしかない。

 

何か月もお掃除で通っている間に決断され、治療が始まりました。

 

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まずは、歯並びによって深い位置で咬んでいるため、笑った時の前歯の位置が低いこと。下の歯が見えないこと。
そこも踏まえ、歯の位置を高くし、加えて歯のないところにまるで歯があるような形態をつくることから始めました。

ちょっと外科の写真になるので、ここで載せるのは遠慮しておきますね(笑)

最終的な歯茎の状態。

 

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そして最終的なものの状態です。

 

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毎回書きますが、ここまでは治療。

大切なことは、ここからどれだけいい状態で長持ちするか、ということなんです。

まるで治療してないような自然な形で、いつまでも自分の体の一部として機能してくれる、そんな歯を目指しています!

仮歯の大切さ


 

歯の治療において、仮の歯を入れて経過をみる場合が多くあります。

 

当院での仮歯は、その形態や機能をはたしているのか確認するために使用する「プロビジョナル・レストレーション」として使用すます。

 

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左上1番目の歯を治療する場合

 

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通常通りに作ったレジンの仮歯にコンポジットレジンと言われる治療に使用するような材料で歯茎の境目を作っていきます。

 

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そのあと、形成にも使用するマイクロスコープ「顕微鏡」にて綺麗に仕上げていきます。

 

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仕上げをしている姿です。

 

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仮歯を装着したところです。

 

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最終的な補綴装着の際の状態です。
削ったり印象を取ったりすると歯茎の形は一時期的に影響を受け、少し形が変わります。
そのため、コンポジットで修復し、プラークの付着を最小限に抑え、安定するまで時間を置きます。
そうすると、このように全く出血もなく、きれいな状態になり、装着物を入れることが出来ます。

 

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患者さんにも協力いただいて、いい状態で終えることが出来ました!
長持ちしてくれると思います♪

 

永久歯が無い!


 

そもそも永久歯が存在しない、ということがあります。

 

その場合、乳歯が残りますが、だいたい30~40代になるとその大半が抜けてしまいます。

 

それまでに、自分でどのような治療をしていったらいいのか、しっかりと担当の歯医者さんと話をしておくのもいいかもしれませんね!

 

今回は、左上の5番目の第2小臼歯が先天的に欠損、乳歯が残っていましたが、とうとう自然脱落。

 

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インプラント治療に臨むことになりました。

 

上顎洞という空洞までの骨の長さが6mmと薄かったので上顎洞挙上術という技でインプラント埋入!

 

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患者さんも初めてなのは当たり前!

 

スタッフ含めて声掛けしたり、お話しながらリラックスムードで進めましたが、それでも緊張してたかもしれませんね(笑)

 

しっかりといいポジションに埋入されています!

 

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あとは検診とともに経過観察。
定着したら歯が入ります~♪

長い間の経過観察


 

本当は、自分の歯を使って食べたり話したりする方がいいに決まってます!

 

でも、中にはもうそろそろダメになりそうだけど、という歯もあります。
それは、歯周病であったり神経がなかったり、いろんな理由でそうなる場合があります。

 

患者さんもよく分かったうえで、一緒に経過観察を続けてきました。

 

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6年が経過しました。
毎月、頑張って定期検診に足を運んでくれました。
歯磨きも上手になってきましたが、とうとう前歯がぐらぐらになって痛みが出て抜歯をすることになってしまいました。

 

でもお口の中の状態がとてもよく、安定していましたので、この仕上がり!

抜歯のやり方・抜歯後の歯磨き指導・歯茎の取り扱いなどなど、しっかりと経過を追った結果、抜歯した部位が分からないですね!

 

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患者さんとの信頼関係もしっかりできていましたので、互いに安心して治療を進めることができました♪

どんな方も安心して治療を受けられる先生に出会えるといいですね~♪

審美歯科治療


 

昨年に続き今年も当院の歯科治療が「QDT」という雑誌に掲載されることが決定しました!!祝

 

患者さんにも分かりやすく、歯科医師&歯科技工士の技の見せどころといったら前歯の治療、となるのでしょう。
私たちのクリニックでは、自信を持って前歯の治療に臨んでいます!

 

しかし、それには患者さんの理解と協力が必要で、すぐに治療が終わるのもではないんです。
また歯科衛生士さんたちも腕の見せ所で、その歯肉の最もいい状態を維持してくれる必要があります。

 

そこで、今回は前歯1本の治療をお見せしたいと思います!

 

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まずは初診。
左上1番(中切歯)の神経がなく変色しています。

 

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仮形成・仮歯→本格期に形成・仮歯の調整→印象→試適→装着
といった流れにはなるんですが、まずは形成ですね!
マイクロスコープ(歯科顕微鏡)を使用して削ります。

 

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カメラを覗くとこんな感じ。
慣れが必要なので普段から訓練しています!

 

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さて出来上がり!
この写真だけ見たらどの歯を治療したか分からない!と言われるといい感じですね~
一番は患者さんの笑顔です!!

診療態勢


 

ウィルスの猛威で院内の環境管理が改めて問われています。

 

すがわらデンタルクリニックでは、開業当初より多くの感染対策を行ってきました。
滅菌やアルコール消毒、使用器具の入れ替え・滅菌。
その他にも、換気を室外へ送る口腔外バキュームの各ユニットへの設置。
また、次亜塩素酸水の超音波加湿器での空中除菌など。
それは、今回のコロナウィルスに対するものだけではなく、普段より感染症の患者さんを治療したり、毎年流行する様々なウィルスに対する万全な対応です。

 

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歯科医院の中は常にそのような状態を保っていますので、患者さん同士の感染というよりは、医療従事者への飛沫感染をさせないという観点で行っているものです。

 

歯科治療は、計画的に行っていかなければならない診療です。
また時間を置くことで病状が悪化したり、取り返しのつかない不可逆的なことも多くあります。
私たち歯科医療従事者は、皆様のお身体の一部を治療なおかつ機能させることが目的ですので、ぜひ自己判断されずにお問合せいただきたいと思っております。

 

さて、そんな中、以前より進んでいた治療を終えることができたケースです。

 

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お手伝いすることができ、私たちも喜んでおります。
自然な状態がいつまでも続く、それがいい結果です♪

 

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皆様へのお願いです!


 

今年に入ってのコロナウィルスによる世界情勢は脅威を感じます。
どの業界でも自粛要請による打撃もあり、今後どのようになっていくのか不安を感じますが、やはり感染し発症をし苦しんでおられる方々を想うと健全である私たちに出来ることを考えていかなければいけません。

 

当院では、歯科医療を提供している立場から、常日頃から感染対策は万全にしております。
患者様の中には他の感染症をお持ちの方も多く、そのために口腔外バキュームを各ユニットに設置したり換気システム、滅菌消毒の徹底をしております。
そのため、院内での患者さんへの感染は考えにくく、また報告もありません。

 

しかし、感染されている患者さんから歯科医療従事者への感染が報告された今、下記の通り皆様へのお願いをしたいと思います。
当院のスタッフは全員、徒歩または自転車での通勤で、また独り身でもあるため医院での感染が考えられてしまいます。
そのようなことがないよう、皆様のご協力をお願い致します。

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ただし、治療が途中では困ってしまう方もいます。

また口腔内の環境がウィルス増殖にも大きく関わることから、専門的なクリーニングが皆さんのお身体を守ることも出来ます。
歯科医療は決して自粛する業種ではありませんし、それによってむしろ健康を保てると考えております。

 

安心して通院していただきたいと思ってはおりますが、公共機関をお使いの方、ご高齢で急を要しない治療の方は、ご予約の延期をお願い致します。
よろしくお願い致します!!

ブリッジにはご注意を!


 

歯を失った・抜いた時によくされる手段に「ブリッジ」というものがあります。

 

前後(もしくは変則的には前方、後方)2本の歯を削り、失った歯をつなげることで再現する方法です。

 

利点としては、入れ歯のように出し入れをせずに合着するため煩わしさは軽減します。
しかし欠点としては、前後の歯を削らなければならないことと、何より、自分の歯のように磨いていては長持ちしないということです。

 

「え?自分の歯なんだから普通に磨いていいんじゃないの?」と思われるかもしれませんが違います。
結局、無いものを在るようにするし、3本を2本で支えるんです、特殊な方法で手入れしなければその次は大変です。
これは、繋がった歯を清掃するときも同じです。

 

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このように、ブリッジにして使っていたのでしょう。
だんだんに後ろの歯が虫歯によって無くなり、ぐらつくまま使用して前方の歯も失うことに。。。

 

これには、からくりがあります。
実は、真ん中の歯が無くなった時にちゃんとした手入れ方法、定期的検診を行っていないと、後ろの歯が無くなって部分入れ歯
その手前まで無くなると入れ歯は当然、反対側まで伸びた大きな入れ歯を作ることになります。

 

最初の治療でどこまで意思疎通を持ってこのブリッジを守っていこう!としたでしょう。
脅すわけではないですが、その後の話、リスクを話すことは意識改革には繋がります。

 

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ここで有効なのが歯間ブラシです。
毎日行っていただきますが、慣れてくるとあっという間に通すことができるため、そこまで手間暇かかりません。

 

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前歯の連結部位も同様ですね。

 

つなげる以上は、ここに何かしら清掃道具が通せるように私たちは設計します。
その際は、大きすぎると隙間が広がってきますし、小さすぎると効率が悪い。。。
そこを見極めてくれるのが衛生士さんですね!
最初の隙間の大きさが極力変化をしないようにメインテナンスを行います。これぞ技!!

 

歯をくっつけたり四角い歯を入れることで隙間のないように見せる技は、本来の技ではないですぞ!
出血の出る歯ブラシ、歯間ブラシなら何か問題があります。今一度、確かめてください!

 

綺麗な歯茎で今日も行きましょう!!