当院へは、地域がら、高齢者の方々が多く来院されます。
この年齢の方々は、歯医者や病院へ健康維持のために行くという習慣が根付いていないため、症状が大きくなってから来院されます。
「痛い」
「咬めない」
「いよいよダメそうだ」…など。
今回の初診の方も、どうにか使っていたが(この時点でも改善の余地はありそうです)、歯が抜けた、と。
この日は、入れ歯に修理を施して終わり。
けれども、よくよく写真を見てみると、歯茎の腫れ、合わない補綴物、隙間だらけの入れ歯、ズレたかみ合わせ…山ほど改善しなければならないものだらけです。
本来、お口の健康とは「何でも咬める」ということではありますが、それには歯だけでなく、それを支える骨や歯茎、そしてそれらを上手く動かす筋肉や関節など多くの組織が上手く働くことが大切です。
そして、もし歯がない場合は、それを補う義歯という道具の使いこなしも必要になってきます。
古い道具をいつまでも使うには、毎日の掃除や時には専門のメインテナンスが必要ではないですか?
そして、何より愛着を持ち大切に扱う必要がありませんか??
時に、修理に修理を重ね、それによって使いにくさが出た時は、大掛かりな修理によるリセットが必要になります。
それは、あなたにとっていつなんでしょう??
一度、修正された物はとても使い心地がよく、長持ちしますし、大切にしようと思う気持ちも生まれます。
健康ブームでもある現在、消化を助ける腸内細菌や食べ物の質を問う前に、それを十分に咀嚼し唾液を出し抗菌力を発揮したり、嚥下することで刺激される脳の活性を助けてみませんか??
今一度、歯の大切さを確認してみましょう♡