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神経を抜くということ!!


 

虫歯や歯周病、その他でも起こる歯髄炎では「神経を抜く」という処置を行うことがあります。
何もしていなくてもズキズキ痛いという訴えは、確かにそういった処置を行わないと痛みがとれないからです。

 

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しかし、本当は「即座に痛みを取る」ことは決して「治療」ではないことを知っていただきたいと思います。
他の体の病気を想像してみてください。
例えば胃炎。
とーーっても痛いですよね!?でも薬を処方されて飲んでも即効性はない。
治るまでの時間、安静にして食べることもできないまま耐えることもあります。
「神経を抜く」治療は、歯科独特の治療なんです。

 

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しかし、患者さんの中には「すぐにでも痛みを取ってくれるはず」と思う方もいます。
その処置でしか改善が望めない場合を除き、神経再生の可能性があるのならば、経過を観察するなり、多少内服を飲むなり、何かしらの治療を行うことで改善を待つことも大切です。
それには、患者さんの理解と協力も必要であったりします。

 

私の勉強する5D-Japanの特別講演会で拝聴した四谷で歯内療法専門歯科医院を開業されている澤田 則宏先生のクリニックには、どうにか神経を抜かずに済まないかといらっしゃる患者さんも数多くいるそうです。
それには、神経を抜きたくない、神経を抜いた歯はもろい、といった患者さんの知識があるからだと考えます。
奥歯の神経を抜くと、神経があるときと比べ、長いこと持つ時間は劇的に減少すると言われています。
5Dで勉強するようになってから、機能している歯や神経、歯周組織を可及的に温存するという考え方を学びました。
それは、治療を行った被せものやインプラントも同じです。

 

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病気になった歯の痛みは、時にストレスですし、それは十分に理解しています。
治療を行うほか、私たちは「がんばれ~」と応援するしかない時間もあるのも確かです。
でも体が治す大事な時間。
その長い先のゴールがどうなっているのか、想像しながらご自分の体を大切にしてあげてくださいね♪

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